患者様との頻繁に話題になる、ストレッチのお話です。

ストレッチって必要ですかという質問をよく受けます。

ストレッチの質問をしている時点でご自身が運動不足や、日常的に体を動かす機会が少ないと自覚しているのでこのような質問をしているのだと思います。

私が返す言葉は、一言「もちろんです」とお返ししています。

本来、人間の身体は動かすようにできています。

そして、筋肉を動かすことで血液が全身に巡ります。

デスクワークが主な方などは、座っている時間が長く血液の巡りが悪くなります。

アメリカの研究では、椅子に座って30分ほどで下半身の血流が悪くなり、60分でほぼ流れがなくなるというデータがあります。

座ったまま全く動かないことはないので、完全に血液の流れが止まることはありません。

30分や60分に一回立ち上がって休憩をする意味はここにあります。

では、ストレッチをすると何が良いのでしょうか?

ここでのストレッチは意味は、体を柔らかくするのではなく筋肉に刺激を与えて血液の流れをよくすることを目的とします。

最初は、どんなストレッチでも良いと思います。

腰が気になる方は、腰をひねるなどして腰回りの筋肉を伸ばしましょう。

首が気になる方は、首をゆっくり回す、下を向いて首の後ろ側を伸ばすのも良いです。

肩こりが気になる方は、肩甲骨を動かす意識をして肩をぐるぐると回すのも良いと思います。

全員に当てはまるのが、下半身のストレッチです。

アキレス腱を伸ばす、太ももの後ろ側と前側を伸ばすと足に血液が巡っているのがわかると思います。

35歳以上の方は伸脚をしてみると昔の自分のカラダと違うことに気がつけると思います。
(無理せずにやってみてください)

伸脚の写真

一度にすべてのストレッチをしなくても構わないので、ふと思い出した時に何となく体を動かして筋肉をストレッチするだけでも良いと思います。

最初は、意識が変わるだけでも問題ありません。

ストレッチが続かない最大の原因は、自分の身体に良いい意味での変化があるのかが急にはわからないことだと思います。

1ヶ月くらい続けていくと、ストレッチをやらなくなると体が何となく硬い感じや、血液の滞りを感じると思います。

私は、7年くらいほぼ毎日ストレッチを10分〜15分くらいしています。

2日くらいさぼると、体が硬くなっていることがわかります。

ストレッチを始めたのは、息子にダッシュを見せてと言われて全力で走った時に太ももを肉離れしてしまったことがきっかけです。

もう一つは、ゴルフを怪我なく続けたいという2つ目の理由もあります。

出来る範囲でコツコツと、まずは始めてみてはいかがでしょうか?